9 人工交配/初心者向き(雑談より)
2004年12月5日
人工交配/初心者向き アドバイス ②
手順は『市販の参考書』をご覧下さい
前回の11月16日のつづき

エビネの種子消毒
一般には春咲きエビネの交配種子消毒にはウイルソン液又はアンチホルミン等を使用します。殺菌強度はウイルソン液のほうが軍配有り。
当然殺菌後に滅菌水で消毒液を洗い流し、播種します。
ニオイエビネ等の難発芽種は種子消毒等で刺激を与えたほうが発芽良いようです、試してみて下さい。「超音波処理するのも」
紫外線殺菌しますと、突然変異苗が出現しますので、おすすめしません。
エタノール殺菌は数秒間なら可能ですが、浸しすぎると種子までが死滅しますので気をつけて下さい。

夏咲きエビネ類(リュウキュウ等)及び洋ランのカランセ(冬咲き落葉種)等の消毒はアンチホルミンを使用します、塩素系のウイルソン液では種子が死滅します。
洋ランのファレノプシス(胡蝶蘭)も塩素系はだめです。

次回につづく
2004年11月16日 人工交配/初心者向き アドバイス ①
手順は『市販の参考書』をご覧下さい
自分でエビネの人工交配播種を試みたいとの、多数の問い合わせがあり、急所のアドバイスを記載します。

固形培地への播種

初心者向き練習材料にはフウラン・セッコク(デンドロビューム)が至って発芽は簡単で、一度は試してください、果実の外皮を消毒し、手間のかかる種子消毒はせず、固形培地へ直接掻き落とします。
洋ランでしたらファレノプシス(胡蝶蘭)・デンドロビュウムファレノプシス(デンファレ)も至って容易で練習向きです。

極力薄蒔き播種が急所です。

ラン族の播種は出来るだけ薄蒔きが基本です、厚蒔きしますと培地に褐変現象が現れ、成育を阻害しますし、何度も移植を繰り返さなければなりません。

培地は一般販売のMS培地・N培地・H培地等、どの培地でもさほど変わりません。
ゲル化剤は寒天で十分です、難発芽培地になるほど、高価格ですが純度の良い寒天の使用をおすすめします。
難発芽種子培地にはジェランガムを使用する事もあります、利点もありますが、ままこになりやすく、扱いがやや困難です。

エビネ類で容易な順に1:~4

1:タカネ・ヒゼン・サツマ等雑種は初心者向きですが、フウラン・セッコクほど容易ではありません。
2:
コオズ系(ミクラ・ヤマト
  イシズチ作出はサルメンエビネ母体が容易です。

3:
純粋コオズ
「コオズ×コオズ」「コオズ×ニオイエビネ」「ニオイエビネ×コオズ」
「地エビネ×コオズ」は容易です。
4:純粋ニオイエビネのシブリングクロスの順に難発芽になります。

3:の純粋コオズ交配が、順調に作出できなければ、4:純粋ニオイエビネのシブリングクロスは到底無理です。
ニオイエビネのシブリングクロスが手間もかけず簡単に多数出来るようでしたら、当然フラスコ苗を安価で販売します。
次回につづく
0:目次
1:ニオイエビネの人工交配
2:シブリングクロスは難発芽
3:簡単馴化方法
4:当園のニオイエビネ×sib.
5:斑入り苗交配
6:キバナニオイ
7:倍数体(染色体)
8:フラスコ培養室
9:人工交配/初心者向き
10:エビネ交配品種名及び用語
11:人工交配プロセス